2017年6月29日木曜日

7年目。累積被曝。再稼働ドミノ。必然的なフクシマ以上。





■廃炉現場で見た人間蟻塚の過酷

…フランスの新聞記者による福島第一原発をめぐるリポートには、いくつかの不満がある。中でも、原発大国フランスの現状との比較が乏しいのはいかにも残念である。


 それにもかかわらず、本書が決定的な意味を持つのは、沈黙が支配しがちなこの国で、「外国の新聞」に対しては人々が重い口を開いた点である。「この国では、立場を二つにはっきり分けるような意見や論議はまず聞かない」。低線量被曝(ひばく)への不安に悩む労働者たちほど、「健康状態と線量の話は好まない」。


 ところが、東京電力系列の学校を出て東電に就職し、懸命に働いた元管理職は、信じていた会社に裏切られ、故郷も友人も誇りも奪われた失意を記者に打ち明ける。米企業と福島をつなぐ役割を果たした、関連企業のトップは、自ら事故に「大きな責任を感じて」いると告げ、事故原因の解明さえ終わらぬうちに原発の再稼働と輸出が行われようとしていると正面から批判するのである。


 廃炉現場に赴いた著者の眼(め)に映ったのは、「何も生産しないし、何も建設しない」「引き算の労働」を営々と数十年続けなければならない無数の労働者がつくる「人間蟻塚(ありづか)」であった。しかも、彼らは厳しい労働環境で酷使された揚げ句、それ以上使えなくなれば「使い捨て」の運命にある。業務内容に納得できなくても、文句を言えばただちに職を失うし、労賃は中間で搾取され、手元に残るのはわずかである。


 わずか5年余前に国土の一隅に出現し、まだ開いたままの傷口に、人々は次第に慣れ、忘れようとしている。非日常を見ないことで、日常に回帰しようとしているのだ。海の彼方(かなた)から訪れたジャーナリストの鋭い観察は、そうした現実逃避の危うさと脆(もろ)さを浮き彫りにする。


http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017012200006.html

2017年6月19日月曜日

「プルトニウムは100万分の1グラム吸いこんだら人間が死んでしまうくらい恐ろしいものです」


たねまきJ「プルトニウム検出・セシウム蓄積量」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)10/3

・文部科学省、プルトニウム検出について・・海の汚染
・文部科学省が航空機で測定した、セシウムの蓄積量について

「1平方メートル当たり4万ベクレルを超える地域は管理区域に指定しなければいけない」


10月3日月曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]

<参考>

6月6日のたねまきジャーナル(内容書き出し参考あり)
上記ブログから抜粋↓

水野:プルトニウムが検出されたという話も伝わってきていまして
原発から1,7キロ離れた土から出たと、ある研究者の方からの発表です
で、プルトニウムに関しては以前も検出されたという話が出たんですが
その時は文部科学省の検査で
「検出されているけれどもこれは過去の核実験によるものである」と言うふうにされたんですね
でも今回は研究者の方は
「核実験ではなくて今回の事故が原因でのプルトニウムではないか」とおっしゃっているのですが
小出先生の見解はいかがですか?

小出:詳細を私は承知していませんけれども
たぶんそのプルトニウムを検出されたとおっしゃっている方は私の知り合いだと思うし

水野:山本教授という方です

小出:はい。日本でプルトニウム測定の第一人者ですので山本さんが言うのであれば私は確かだと思います

水野:プルトニウムが検出される事の意味を教えていただけますか

小出:プルトニウムというのはなかなか核燃料の中からは出にくい放射性物質なのです
ウランもそうですけれども、
そういう燃料の中から出にくい物までがすでに環境に出てくるほど事態は悪化しているという事です

水野:出にくいというプルトニウムが出てきているという事はよほど核燃料が損傷しているという意味ですか

小出:そういう意味です

水野:で、プルトニウムの人体への悪性というものはどうなんでしょう

小出:人間が遭遇したうちで最も毒性の高い物質だと思っていただいていいとおもいます

水野:もっとも悪政の高い物質

小出:100万分の1グラム吸いこんだら人間が死んでしまうくらい恐ろしいものです


福島第一原発敷地外でプルトニウムは何カ月も前に確認されている
(6/6放送番組内容書き出し・動画あり)

プルトニウムの汚染地図あります


埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)


続きを読むに番組の内容書き出しました





水野:
まず、文部科学省の調べで分かったことからお伺いしたいと思います
放射性物質プルトニウムが福島第一原発から45㎞も離れた地点で計測されたという事で
これは今回の事故によるプルトニウムが原発の敷地外で検出された初めての例だというふうに伝えられております
タダですね、小出先生、たねまきジャーナルでは
6月6日に、このプルトニウムの敷地の外での検出というのを指摘していたんですよね。
覚えておいでですか?

小出:はい

水野:
今小出先生がおだしになったご本が手元にありますが、
「知りたくないけど知っておかなければならない原発の真実」
この中にちゃんと記されております。
6月6日にこのプルトニウムについて、たねまきジャーナルが質問をしているんですよね
ところが、あの時確か、国側は
「これは以前からの核実験で出たプルトニウムだから今回の事故とは関係が無い」
と言っていたんじゃなかったでしたっけ。

小出:はい。その当時はそうでした。

水野:
そうでしたよね。それが4カ月もして、こんな発表が今出てきたわけですよ。
これ、どう言う事だと思われますか?

小出:
プルトニウムの分析というのは大変に難しくて
国の方でも悩んでいたという事かも知れませんけど、
今回のような大規模な放射能放出が起きてしまえば
出てきた放射性物質が、全地球を汚染するという事はむしろ当たり前のことなのです。
それで、今回国が初めて敷地外でプルトニウムを発見したと
45キロも離れたところで検出したと認めたわけですけれども
言ってみればそんなことでは済まないので、
もう、全地球に福島原子量発電所の事故で放出されたプルトニウムがばらまかれているという事でもあるのです
それは、だから、量が多いか少ないか。ただそれだけのことです。
ようやく、それがはっきり検出できたということだけです。

水野:
という事は、今回文部科学省が調べましたのは80キロ圏内です
そこの100カ所の土壌を採取。6月~7月にかけてしたことの分析なんですね。
これは80キロぎりぎりのところでも、ストロンチウムも出ているんですね。
となると、これ、80キロよりもっと先、100キロとか・・

小出:もちろんです

水野:200キロとか・・この西日本もですか?

小出:もちろんです

水野:・・も、プルトニウムがあるはずですか?

小出:当然です

水野:当然ですか

小出:はい

水野:その事の危険性について、私達はどう考えたらいいんですか?

小出:
必ず危険があるのです。
プルトニウムというのは「人類が遭遇した最強の毒物」と言われているほど、
危険度が高い放射性物質ですし、
ストロンチウムという放射性核種もかなり危険度の高い放射性物質に属するものです
そういうものが、もう、全地球を汚染してしまったという事なのです
ただし、汚染の程度で言うと
現在のストロンチウム、あるいはプルトニウムの汚染の度合いに比べて
セシウムという放射線核種の汚染の度合いが桁違いに高いので

水野:桁違いに高い・・

小出:
はい
私達がどれだけ被曝をするかという事を考える時には
何よりも、やはりセシウムを私は注目して欲しいと思います。
ストロンチウムが安全だとか、プルトニウムが安全だとか、もう無視してもいいとかということを
私は言っているわけではありません。
でも、今現在、そしてこれから、どう言う放射性物質に注意しなければいけないのかと言えば
やはりセシウムだと私は思います。

平野:
先生、文部科学省の除染対策は「セシウムに着目するのが適切だ」というようなコメントも出しているんですけどね
ちょっと考えると、ストロンチウムやプルトニウムは比重がセシウムとはちょっと違うと重たいと

小出:そうです

水野:重いんですよね

平野:
で、海の汚染が非常に気になるんですよね
先生がおっしゃっていたように、海草類にこのへんが溜まっているという可能性があるというように

小出:
多分そうだろうと思います
セシウムというのは揮発性が高いので、空気中に大量に飛び出してきて
今、地面を汚しているのです。
が、ストロンチウムは多分、むしろセシウムと同じ程度に海を汚していると私は思います
ですから、海の汚染に関してはセシウムだけではなくて、ストロンチウムも注目しなければいけません。

水野:
今回、プルトニウムやストロンチウムが思ったよりももっと広い範囲で、
思った範囲っていうのは、先生が思ったのではなく、
私なんかが思ったよりも広い範囲で検出されたという事で
何か対策をしなければいけないという事はないんですか?

小出:
対策は勿論ずっと前からしなければならなかったわけで
ストロンチウムが検出された、プルトニウムが検出されたからといって
はじめて何かやらなければいけないという事ではないと私は思います
セシウムが大量に汚染を広げているというその状況の中でやらなければならないことは沢山あります
ずっと前から聞いていただきましたけれども
子どもたちを守るために子どもたちが遊ぶ所を集中的に表土をはぎ取るとかですね
その除染はやらなければいけませんし、
食べ物の汚染がどうなっているのかという事をきちっと調べるという事もやらなければいけません。

水野:
今のお話しですと、まず、やはり海洋汚染のために海草のきちんとした研究作業を
分析というのを・・・

小出:私はもう、すでになされていると思うのですけれども

平野:全くデータが出てきませんね

小出:はい。残念ながら出てきてないです

水野:
それからですね、
もう一つ文部科学省が今度は航空機を使って測定した、セシウムの蓄積量の数字があります。
で、これをそれぞれの県別に測って順々に公表しているんですが、
これによりますとセシウムの汚染の帯が首都圏にまで及んでいる事が地図を見ると分かります。
今回、千葉県と埼玉県の汚染の地図が公表されたんですが、
千葉県の一部でこういう数字があります。
1㎡あたり、3万ベクレルから6万ベクレル。
これはどういう数字なんですか?

小出:
1㎡あたり、4万ベクレルを超えるような汚染物は
放射線管理区域の外にあってはいけません。

水野:あっ、そうか・・

小出:
はい。ですから、3万から6万といううちの殆どですね。
4万を超えるものは管理区域の外にあってはいけない。
つまり、そこは管理区域に指定しなければいけないという、そういう汚染が千葉県にも及んでいるという事です。

水野:ほっておいていいんですか?

小出:
本当はいけません。
ですから、日本が法治国家だというのであれば、そこは放射線管理区域ですから、
わたしのようなごく特殊な人間以外は立ち入ることすら許さない。という事にしなければいけません。

水野:
法律を守るんだったら、一般の方がたはそこの地域から出ていって下さいという事になるわけですね。

小出:はい。法律を守る限りはそうなります。

水野:
で、今 除染という事がね、もちろん必要だという事ですが、
これは、イメージとしては福島県だけの問題にとどまっているように思うんです。
今の小出先生のお話しですと、
千葉県などでも、他の地域でも、この除染しようというのが出てくるんではないですか?

小出:
もちろんです。
1㎡あたり、4万ベクレルを超えているところは人が住んではいけないのです。
もともと、日本の法律を守るなら。
そこに今現在みなさんが住んでいる訳ですから
日本の法律を守ろうとするならば、除染する以外にありません。

水野:
でもこれ、殆どの方はこの数字に着目していらっしゃらず

小出:そうです

水野:
今現在も、
自分の置かれている科学的なリスクというのを認識していらっしゃらない方が殆どではないかと、思うんですが。

小出:
国が率先して法律破りをしているからです
つい先日、緊急時避難準備区域というところに、人々がもう一度戻ってもいいというふうにしましたけれども
そこは、1㎡あたり、4万ベクレルどころではありません。
10万ベクレル20万ベクレルという、そういう汚染地帯に人が帰ってもいいと
日本の政府が決めた



水野:
そうなんですか、
私、シーベルトとベクレルの関係が良く計算できないものですから
年間積算1ミリシーベルト以上のところに人は行っちゃいけないと

小出:それで結構です

水野:ですよね

小出:ですからそれを遥かに超えるところに「戻ってもいい」と日本政府が言ったんですね。

水野:はるかに・・
4万ベクレルで一般の人が立ち入ってはいけない
なのに、10万ベクレルや20万ベクレルのところに
子どもさんや妊婦さんも「戻って下さい。戻っていいですよ」と言うのが今回の出来事なんですか?

小出:
緊急時避難準備区域に戻したというその出来事です。

水野:そうなんですか!

小出:はい。

平野:
先生、昨日、細野原発担当大臣が、「福島県で5ミリシーベルト以下のところも除染の対象として国が補助する」
というような事を言ったんですけど、
今のお話しだと、福島県に限らず、この値の数値の広がりからいうと、
もう、とてつもない、考えられない金額になりますよね

小出:
もちろんです
日本の国が法治国家だと言って、自分の法律を守ろうとするのであれば
千葉県内でも除染をしなければいけないわけだし、
もう、どれだけお金がかかるか分かりません。
先程、東京電力の賠償金額が何兆円とかいう数字を確かおっしゃったと思いますけれども
実はそんなものではないのです
何10兆円かかるか分からない、何100兆円かかるかわからないという
そういう被害が、本当は出るのです。

水野:しかしながら、その事の認識をみなさんがなさっていないのが現状であると。

小出:なさっていないというか、日本の国家がそれをきちっと言わないのですね

水野:分かっている人は勿論、国にいてはるんでしょ?
小出:もちろん、専門家は分かっているはずだと思います。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-935.html

2017年6月17日土曜日

福島県から新潟県長岡市に避難していた中学3年生が自殺

続く避難生活 14歳は死を選んだ
長岡 家族引き裂いた原発事故

 長岡市の中学3年の男子生徒(14)が自ら死を選んだ。男子生徒は東京電力福島第1原発事故で福島県南相馬市から自主避難していた。自殺の理由は分からないが、15日に葬儀を終えた両親は「避難生活で両親が離れて暮らしていることで、つらい思いがあったのかもしれない」と打ち明けた。日頃から自殺をほのめかす言動があったという。

 両親によると、男子生徒は12日朝、自室のベッドに横たわって亡くなっているのが見つかった。頭からビニール袋をかぶった状態だった。

 長岡では母親ときょうだい3人と暮らしていた。原発事故後の2011年8月に自主避難。当初の3年ほどは仕事の都合で母親が福島に残り、長岡では父親と子どもたちが暮らしていた。その後父親が福島に戻り、母親が長岡で暮らすようになった。

 長く父親と暮らしていたせいか、そのころから父が不在の時は不安定になることが増えた。自殺の方法をインターネットサイトで検索するなど、自殺をほのめかす行動を見せるようになった。

 学校では美術部に所属。友人も多く、長岡で知り合った親友と旅行することもあった。学校を休むこともなく、「引っ越してよかった」と話していたという。

 しかし今月9日、長岡を訪れていた父親が福島に帰ると、また「死にたい」と口にするようになった。母親は「つらい思いを募らせていたシグナルだったのかもしれない」と振り返る。

 南相馬の自宅は原発から二十数キロ。放射線への不安や仕事の都合もあり、家族は離れて暮らさざるを得なかった。「原発事故で家族がばらばらに暮らしていなかったら、こんなことには」。父親は次の言葉を飲み込んだ。

 通夜や告別式には多くの同級生が参列した。両親は「ありがたかった」としみじみ語る。父親は「私が近くにいないことで、はけ口がなかったのだろう。せめて電話をしてほしかった」と唇をかむ。

 男子生徒が亡くなった朝、自室ではいつも通り目覚まし時計が鳴った。「本気で自殺するつもりだったのだろうか」。母親は遺影に目をやった。「心にたまったガスが抜けずにパニックになってしまったのか
【社会】 2017/06/16 07:48






2017年6月9日金曜日

「床に黒い塊複数、プルトニウムか」






 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、機構は9日、放射性物質が飛散した室内の床に複数の黒い塊が散らばっていることを明らかにした。放射性物質の金属製貯蔵容器内のビニールバッグが破裂した際に飛び出したプルトニウムなどの可能性があるとみている。
 また機構は、ビニールバッグの破裂原因について、プルトニウムが出す放射線の影響でガスが発生し、バッグ内の圧力が上昇した可能性があると説明した。
 現場室内から法令上の立ち入り制限値の最大約14倍となる放射性物質が検出されたことが9日、原子力規制委員会への取材で分かった。


作業員はプルトニウムを浴びた後、現場に3時間→5時間

 被曝の5人、汚染室内に3時間待機 原子力機構の事故

 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで作業員5人が被曝(ひばく)した事故で、室内に飛散したプルトニウムなどの放射性物質を室外に出さないための処置をする間、5人は室内で3時間にわたって待機していたことが分かった。その間に体内に放射性物質が入り、最も多い人で肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが検出されるという、国内最悪の内部被曝につながった可能性がある。

被曝直後、体内に36万ベクレル 原子力機構が推定
作業員1人肺から2万2千ベクレル 国内最悪の内部被曝
 放射性物質が飛散した事故は6日午前11時15分ごろに、燃料研究棟の分析室で発生した。放射性物質が入ったポリ容器は二重のビニール袋に包まれ、ステンレス製の保管容器に入っていた。

 原子力規制委員会や原子力機構によると、事故当時、保管容器の内部の状況を確認するため、50代の男性職員がフタを留める6本のボルトを緩めていた。4本目を外したところでビニール袋が膨らんで、フタが浮き上がってきたという。職員はフタを押さえつけながら残りの2本を外してフタを取ったところ、ビニール袋が破裂した。ビニール袋内に何らかの原因でガスがたまり、内圧が高まっていた可能性がある。

 破裂の瞬間、職員は「脇腹からおなかにかけて風圧を感じた」と話したという。規制委の幹部は「結果論だが、フタに違和感があったところで作業を止めておけば破裂しなかった可能性がある」と話した。

 室内が放射性物質で汚染されたため、そのまま外に出ると放射性物質が外部に漏れる。5人は室外の職員に対応を要請した。

 原子力機構はドアの外に体の汚染状況を調べたり除染したりする作業スペースを設置する作業を進めたが、完成したのは午後2時半ごろだった。5人は約3時間、放射性物質が飛散した室内で待機した。口と鼻を覆うタイプのフィルター付きのマスクを付けていたが、長時間待機している間に、顔などの隙間からプルトニウムなどを吸い込んだ可能性があるという。
(石塚広志、東山正宜)

http://digital.asahi.com/articles/ASK686KSJK68ULBJ00S.html?rm=561

***

袋破裂前、ふた浮く「前兆」 ガス充満、強い圧力 室内に5時間待機


 核燃料物質の保管状況の確認のため、最も被ばく量の多かった50代の男性作業員が核燃料物質入りのステンレス容器のふたのボルトを外す作業の途中、中のビニール袋が膨張し、ふたが浮き上がる「前兆」があったことが判明した。
 日本原子力研究開発機構の被ばく事故は、同機構による作業員への聞き取りなどで、当時の詳しい状況が明らかになってきた。
     原子力機構や、機構から報告を受けた原子力規制委員会によると、ステンレス容器は直径15センチ、高さ22センチの円筒形で、ふたは6本の六角ボルトで留められていた。このうち4本を50代男性が外したところ、ふたが浮き上がり、「プシュー」という気体が漏れるような音が聞こえたという。
     放射性物質が漏れていないか調べたが、問題なかったため、ふたを手で押さえながら、残りのボルト2本を外したところ、中にあったビニール袋が破裂、核燃料物質の粉末が飛散した。
     ステンレス容器は1991年以来、26年間開封していない。破裂時、男性は「腹部に風圧を感じた」と説明しており、規制委は容器内にガスが充満し、強い圧力がかかっていたとみている。規制委の担当者は「結果論だが、ふたが浮いた時点で作業を中断していれば事故は防げた」と指摘する。
     容器の開封作業は、周囲に放射性物質が漏れないよう内部の空気を吸引し、圧力を周囲より低い状態に保った作業台で実施していた。しかし、前面のガラスには手を入れるための隙間(すきま)が開いており、破裂の勢いで放射性物質が作業台から部屋の中に飛び散ったとみられる。原子力機構は規制委に対し、「汚染は部屋全体に広がっている」と説明した。
     事故後、室内にいた作業員5人は、体の汚染を確認するための作業場をドアの外に設置する間、そのまま室内で待機。最も被ばく量の多かった50代男性が部屋を出たのは事故から5時間後だった。
    【鈴木理之、岡田英】
    https://mainichi.jp/articles/20170610/ddm/012/040/072000c

    経済産業省に原発の新設を宣言させている。

    2017年6月7日水曜日

    作業員、国内最悪の被曝事故

    年間12,000ミリシーベルト、 50年で12シーベルトの内部被曝をする値。 過去にこれほどの内部被曝をした例は、 国内ではない。










    日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)燃料研究棟被ばく事故、
    作業員5人全員が内部被ばく。
    50代の男性職員の肺から2万2千ベクレルの放射性物質プルトニウム239。



    http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/07/worst-internal-exposure-in-japan_n_16980160.html

    必然的なフクシマ以上


    2017年6月6日 高浜3号機 再稼動

    2017年6月6日火曜日

    プルサーマル3基目。ほんとうに破局的な事態へ突き進ませている。

     関西電力は6月6日午後2時、
    高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)を再稼働した。

    稼働させてしまっている老朽化している原発は、
    九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、
    四国電力伊方3号機(愛媛県)、
    関電の高浜4号機と合わせて5基。

     高浜3号機は、大津地裁が2016年3月に出した運転差し止めの仮処分決定で停止。
    2017年3月、大阪高裁が運転差し止め決定を取り消した。

    関電は、今月9日ごろに発電機と送電線をつないで電気を送り始め、7月上旬にも営業運転に入る予定。

    http://www.asahi.com/articles/ASK656J39K65PLFA013.html

    燃料研究棟で核燃料物質の保管容器を点検していた作業員5人が被曝



     日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で6日午前11時ごろ、燃料研究棟と呼ばれる施設で核燃料物質の保管容器を点検していた作業員5人が放射性物質に汚染される事故があった。5人は服などに付着した物質を除染する処置を受けた。原子力機構が被曝(ひばく)量などを調べている。

    http://www.asahi.com/articles/ASK665TX6K66ULBJ00L.html?iref=comtop_8_01

    2017年6月5日月曜日

    スリーマイル島原発事故と甲状腺がん発症には因果関係がある=米国ペンシルベニア州医療センターが医学誌に発表

    スリーマイル島原発事故と甲状腺がん発症には因果関係がある=米国ペンシルベニア州医療センターが医学誌に発表


    Three Mile Island nuke accident linked to thyroid cancer

    USA TODAY NETWORKBrett Sholtis, York (Pa.) Daily RecordPublished 8:49 p.m. ET May 31, 2017 | Updated 6:15 p.m. ET June 1, 2017

    In March, 1979 a near meltdown happened at the Three Mile Island Nuclear power plant. Wochit


    (Photo: Matt Rourke, AP)
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    A new Penn State Medical Center study has found a link between the 1979 Three Mile Island nuclear accident and thyroid cancer cases in south-central Pennsylvania.
    The study marks the first time the partial meltdown of Unit 2's reactor can be connected to specific cancer cases, the researchers have said.
    The findings may pose a dramatic challenge to the nuclear energy industry's position that the radiation released had no effect on human health.
    The study was published Monday in the medical journal Laryngoscope, one day before Exelon Corp. (EXC) announced that Three Mile Island would close in 2019. It’s likely to come as another blow to a nuclear-power industry already struggling to stay profitable.
    Exelon officials declined to comment on the findings, pointing out that it doesn’t own the damaged reactor and wasn’t running the plant during the accident.
    Dr. David Goldenberg, a surgeon and thyroid researcher, led the study after seeing anecdotal evidence for a connection.
    “I’m always wary when people say ‘there’s nothing to see, here. ... This is the furthest we’ve come. There are 44 patients in this study. It’s by no means conclusive.”
    Dr. David Goldenberg, Penn State University
    “I’m always wary when people say ‘there’s nothing to see, here,' ” he said.
    Although Pennsylvania has the nation’s highest rate of thyroid cancer, most of that cancer has nothing to do with Three Mile Island, Goldenberg said.
    However, thyroid cancer caused by low-level radiation has a different “mutational signal” than most thyroid cancer, he said. He and his colleagues used molecular research that had been pioneered after the Chernobyl nuclear disaster to find that genetic signal.
    The scientists screened out many thyroid cancer patients, limiting their study to 44 people who were born in counties around Three Mile Island, present during the March 28, 1979, accident and treated at Penn State Hershey Medical Center.

    “We found a change in this signal from sporadic to radiation-induced in the affected timeline to those exposed to low-dose radiation,” Goldenberg said. Those people developed thyroid cancer on average five to 30 years after exposure and about 11 years earlier than the average thyroid cancer case.

    Goldenberg stops short of saying that the accident “caused” the thyroid cancer, instead saying the accident and the cancer have a “possible correlation.”

    “I do stop short, and I’ll tell you why,” Goldenberg said. “This is the furthest we’ve come. There are 44 patients in this study. It’s by no means conclusive.”
    The next step is to expand the study through tapping into resources from other regional hospitals, he said.
    The study contradicts conclusions about Three Mile Island from many nuclear energy proponents, including the Nuclear Regulatory Commission. Three Mile Island gets its name because the island on which the nuclear plant sits is 3 miles down the Susquehanna River from Middletown, Pa.; it's also less than 15 miles downriver from Pennsylvania's state capital of Harrisburg.
    “If you’re not asking the right questions, then you’re not going to get the right answers that society needs to have.”
    Cindy Folkers, Beyond Nuclear
    University of Pittsburgh Medical Center completed a study in 2000 that found the accident did not cause an increase in cancer mortality among people living within a five-mile radius of the plant, said Neil Sheehan, Nuclear Regulatory Commission spokesman.
    The NRC is eager to review the new findings, Sheehan said. However, to date, evidence shows that the radiation released posed no danger to the community.
    For those who have long disagreed with the industry, the new study adds credence to their beliefs. Cindy Folkers, a scientist at Beyond Nuclear, which opposes nuclear energy, said she’d be more surprised if the study had shown no connection.

    Folkers takes issue with the way that the Nuclear Regulatory Commission and others have defined the level of exposure.
    “They’ve called the shots on this conversation for a number of decades now," she said. "If you’re not asking the right questions, then you’re not going to get the right answers that society needs to have.”
    She cited a 1997 study from a University of North Carolina Chapel Hill scientist, Steven Wing, that showed a connection between the accident and lung cancer and leukemia in a “plume” that traveled from the plant.
    “It was the only study that actually showed a health impact, and it was because of how he looked at the data,” Folkers said. However, the nuclear energy industry dismissed it because they disagreed with its approach. 
    The new study, coming from a prominent university, is likely to reopen the inquiry into the accident, Folkers said.
    It also could lead to another round of lawsuits, she said, referring to the 1996 class action where U.S. District Judge Sylvia H. Rambo ruled insufficient evidence to link radiation from the Three Mile Island accident to health problems in test cases of about 2,000 plaintiffs.
    Christine Layman was 21 years old and living within five miles of Three Mile Island when the accident happened. Now, after suffering thyroid disease and other issues she attributes to radiation exposure, she is elated to read the new findings. 
    “This is just the beginning," Layman said. "This is going to open up everything.”
    Layman is assistant to a filmmaker for a movie about Three Mile Island. For years, she and many others have looked to scientists to confirm what they believe — that Three Mile Island had more human health effects than what the government will say.
    “All those years, watching everyone around me, watching everyone dying," Layman said. "Everybody in the Manchester (Pa.) area, it just seemed, had cancer.” 
    Goldenberg struggles with the knowledge that his findings also may lead some people to wrongly blame Three Mile Island for their medical issues. He knows that the study might be met with some opposition and emphasizes that it isn't his job to think about the consequences — only the data.
    “I am not an advocate one way or another," He said. "I don’t care. I am a scientist. I go where the data takes me.”

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