2017年6月19日月曜日

「プルトニウムは100万分の1グラム吸いこんだら人間が死んでしまうくらい恐ろしいものです」


たねまきJ「プルトニウム検出・セシウム蓄積量」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり)10/3

・文部科学省、プルトニウム検出について・・海の汚染
・文部科学省が航空機で測定した、セシウムの蓄積量について

「1平方メートル当たり4万ベクレルを超える地域は管理区域に指定しなければいけない」


10月3日月曜日 
京都大学原子炉実験所小出裕章助教に聞く
Radio News「たねまきジャーナル」
MBSラジオ [MBS1179.com]

<参考>

6月6日のたねまきジャーナル(内容書き出し参考あり)
上記ブログから抜粋↓

水野:プルトニウムが検出されたという話も伝わってきていまして
原発から1,7キロ離れた土から出たと、ある研究者の方からの発表です
で、プルトニウムに関しては以前も検出されたという話が出たんですが
その時は文部科学省の検査で
「検出されているけれどもこれは過去の核実験によるものである」と言うふうにされたんですね
でも今回は研究者の方は
「核実験ではなくて今回の事故が原因でのプルトニウムではないか」とおっしゃっているのですが
小出先生の見解はいかがですか?

小出:詳細を私は承知していませんけれども
たぶんそのプルトニウムを検出されたとおっしゃっている方は私の知り合いだと思うし

水野:山本教授という方です

小出:はい。日本でプルトニウム測定の第一人者ですので山本さんが言うのであれば私は確かだと思います

水野:プルトニウムが検出される事の意味を教えていただけますか

小出:プルトニウムというのはなかなか核燃料の中からは出にくい放射性物質なのです
ウランもそうですけれども、
そういう燃料の中から出にくい物までがすでに環境に出てくるほど事態は悪化しているという事です

水野:出にくいというプルトニウムが出てきているという事はよほど核燃料が損傷しているという意味ですか

小出:そういう意味です

水野:で、プルトニウムの人体への悪性というものはどうなんでしょう

小出:人間が遭遇したうちで最も毒性の高い物質だと思っていただいていいとおもいます

水野:もっとも悪政の高い物質

小出:100万分の1グラム吸いこんだら人間が死んでしまうくらい恐ろしいものです


福島第一原発敷地外でプルトニウムは何カ月も前に確認されている
(6/6放送番組内容書き出し・動画あり)

プルトニウムの汚染地図あります


埼玉県&千葉県&茨城県&栃木県の汚染地図(文部科学省)


続きを読むに番組の内容書き出しました





水野:
まず、文部科学省の調べで分かったことからお伺いしたいと思います
放射性物質プルトニウムが福島第一原発から45㎞も離れた地点で計測されたという事で
これは今回の事故によるプルトニウムが原発の敷地外で検出された初めての例だというふうに伝えられております
タダですね、小出先生、たねまきジャーナルでは
6月6日に、このプルトニウムの敷地の外での検出というのを指摘していたんですよね。
覚えておいでですか?

小出:はい

水野:
今小出先生がおだしになったご本が手元にありますが、
「知りたくないけど知っておかなければならない原発の真実」
この中にちゃんと記されております。
6月6日にこのプルトニウムについて、たねまきジャーナルが質問をしているんですよね
ところが、あの時確か、国側は
「これは以前からの核実験で出たプルトニウムだから今回の事故とは関係が無い」
と言っていたんじゃなかったでしたっけ。

小出:はい。その当時はそうでした。

水野:
そうでしたよね。それが4カ月もして、こんな発表が今出てきたわけですよ。
これ、どう言う事だと思われますか?

小出:
プルトニウムの分析というのは大変に難しくて
国の方でも悩んでいたという事かも知れませんけど、
今回のような大規模な放射能放出が起きてしまえば
出てきた放射性物質が、全地球を汚染するという事はむしろ当たり前のことなのです。
それで、今回国が初めて敷地外でプルトニウムを発見したと
45キロも離れたところで検出したと認めたわけですけれども
言ってみればそんなことでは済まないので、
もう、全地球に福島原子量発電所の事故で放出されたプルトニウムがばらまかれているという事でもあるのです
それは、だから、量が多いか少ないか。ただそれだけのことです。
ようやく、それがはっきり検出できたということだけです。

水野:
という事は、今回文部科学省が調べましたのは80キロ圏内です
そこの100カ所の土壌を採取。6月~7月にかけてしたことの分析なんですね。
これは80キロぎりぎりのところでも、ストロンチウムも出ているんですね。
となると、これ、80キロよりもっと先、100キロとか・・

小出:もちろんです

水野:200キロとか・・この西日本もですか?

小出:もちろんです

水野:・・も、プルトニウムがあるはずですか?

小出:当然です

水野:当然ですか

小出:はい

水野:その事の危険性について、私達はどう考えたらいいんですか?

小出:
必ず危険があるのです。
プルトニウムというのは「人類が遭遇した最強の毒物」と言われているほど、
危険度が高い放射性物質ですし、
ストロンチウムという放射性核種もかなり危険度の高い放射性物質に属するものです
そういうものが、もう、全地球を汚染してしまったという事なのです
ただし、汚染の程度で言うと
現在のストロンチウム、あるいはプルトニウムの汚染の度合いに比べて
セシウムという放射線核種の汚染の度合いが桁違いに高いので

水野:桁違いに高い・・

小出:
はい
私達がどれだけ被曝をするかという事を考える時には
何よりも、やはりセシウムを私は注目して欲しいと思います。
ストロンチウムが安全だとか、プルトニウムが安全だとか、もう無視してもいいとかということを
私は言っているわけではありません。
でも、今現在、そしてこれから、どう言う放射性物質に注意しなければいけないのかと言えば
やはりセシウムだと私は思います。

平野:
先生、文部科学省の除染対策は「セシウムに着目するのが適切だ」というようなコメントも出しているんですけどね
ちょっと考えると、ストロンチウムやプルトニウムは比重がセシウムとはちょっと違うと重たいと

小出:そうです

水野:重いんですよね

平野:
で、海の汚染が非常に気になるんですよね
先生がおっしゃっていたように、海草類にこのへんが溜まっているという可能性があるというように

小出:
多分そうだろうと思います
セシウムというのは揮発性が高いので、空気中に大量に飛び出してきて
今、地面を汚しているのです。
が、ストロンチウムは多分、むしろセシウムと同じ程度に海を汚していると私は思います
ですから、海の汚染に関してはセシウムだけではなくて、ストロンチウムも注目しなければいけません。

水野:
今回、プルトニウムやストロンチウムが思ったよりももっと広い範囲で、
思った範囲っていうのは、先生が思ったのではなく、
私なんかが思ったよりも広い範囲で検出されたという事で
何か対策をしなければいけないという事はないんですか?

小出:
対策は勿論ずっと前からしなければならなかったわけで
ストロンチウムが検出された、プルトニウムが検出されたからといって
はじめて何かやらなければいけないという事ではないと私は思います
セシウムが大量に汚染を広げているというその状況の中でやらなければならないことは沢山あります
ずっと前から聞いていただきましたけれども
子どもたちを守るために子どもたちが遊ぶ所を集中的に表土をはぎ取るとかですね
その除染はやらなければいけませんし、
食べ物の汚染がどうなっているのかという事をきちっと調べるという事もやらなければいけません。

水野:
今のお話しですと、まず、やはり海洋汚染のために海草のきちんとした研究作業を
分析というのを・・・

小出:私はもう、すでになされていると思うのですけれども

平野:全くデータが出てきませんね

小出:はい。残念ながら出てきてないです

水野:
それからですね、
もう一つ文部科学省が今度は航空機を使って測定した、セシウムの蓄積量の数字があります。
で、これをそれぞれの県別に測って順々に公表しているんですが、
これによりますとセシウムの汚染の帯が首都圏にまで及んでいる事が地図を見ると分かります。
今回、千葉県と埼玉県の汚染の地図が公表されたんですが、
千葉県の一部でこういう数字があります。
1㎡あたり、3万ベクレルから6万ベクレル。
これはどういう数字なんですか?

小出:
1㎡あたり、4万ベクレルを超えるような汚染物は
放射線管理区域の外にあってはいけません。

水野:あっ、そうか・・

小出:
はい。ですから、3万から6万といううちの殆どですね。
4万を超えるものは管理区域の外にあってはいけない。
つまり、そこは管理区域に指定しなければいけないという、そういう汚染が千葉県にも及んでいるという事です。

水野:ほっておいていいんですか?

小出:
本当はいけません。
ですから、日本が法治国家だというのであれば、そこは放射線管理区域ですから、
わたしのようなごく特殊な人間以外は立ち入ることすら許さない。という事にしなければいけません。

水野:
法律を守るんだったら、一般の方がたはそこの地域から出ていって下さいという事になるわけですね。

小出:はい。法律を守る限りはそうなります。

水野:
で、今 除染という事がね、もちろん必要だという事ですが、
これは、イメージとしては福島県だけの問題にとどまっているように思うんです。
今の小出先生のお話しですと、
千葉県などでも、他の地域でも、この除染しようというのが出てくるんではないですか?

小出:
もちろんです。
1㎡あたり、4万ベクレルを超えているところは人が住んではいけないのです。
もともと、日本の法律を守るなら。
そこに今現在みなさんが住んでいる訳ですから
日本の法律を守ろうとするならば、除染する以外にありません。

水野:
でもこれ、殆どの方はこの数字に着目していらっしゃらず

小出:そうです

水野:
今現在も、
自分の置かれている科学的なリスクというのを認識していらっしゃらない方が殆どではないかと、思うんですが。

小出:
国が率先して法律破りをしているからです
つい先日、緊急時避難準備区域というところに、人々がもう一度戻ってもいいというふうにしましたけれども
そこは、1㎡あたり、4万ベクレルどころではありません。
10万ベクレル20万ベクレルという、そういう汚染地帯に人が帰ってもいいと
日本の政府が決めた



水野:
そうなんですか、
私、シーベルトとベクレルの関係が良く計算できないものですから
年間積算1ミリシーベルト以上のところに人は行っちゃいけないと

小出:それで結構です

水野:ですよね

小出:ですからそれを遥かに超えるところに「戻ってもいい」と日本政府が言ったんですね。

水野:はるかに・・
4万ベクレルで一般の人が立ち入ってはいけない
なのに、10万ベクレルや20万ベクレルのところに
子どもさんや妊婦さんも「戻って下さい。戻っていいですよ」と言うのが今回の出来事なんですか?

小出:
緊急時避難準備区域に戻したというその出来事です。

水野:そうなんですか!

小出:はい。

平野:
先生、昨日、細野原発担当大臣が、「福島県で5ミリシーベルト以下のところも除染の対象として国が補助する」
というような事を言ったんですけど、
今のお話しだと、福島県に限らず、この値の数値の広がりからいうと、
もう、とてつもない、考えられない金額になりますよね

小出:
もちろんです
日本の国が法治国家だと言って、自分の法律を守ろうとするのであれば
千葉県内でも除染をしなければいけないわけだし、
もう、どれだけお金がかかるか分かりません。
先程、東京電力の賠償金額が何兆円とかいう数字を確かおっしゃったと思いますけれども
実はそんなものではないのです
何10兆円かかるか分からない、何100兆円かかるかわからないという
そういう被害が、本当は出るのです。

水野:しかしながら、その事の認識をみなさんがなさっていないのが現状であると。

小出:なさっていないというか、日本の国家がそれをきちっと言わないのですね

水野:分かっている人は勿論、国にいてはるんでしょ?
小出:もちろん、専門家は分かっているはずだと思います。

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