2014年5月5日月曜日

「遠くの誰かが虐げられている事に対して、自分が怒りを持って動く事ができるか」 おしどりマコさん、ケンさん:ドイツ・ベラルーシ報告4/20







<ドイツ・ベラルーシ報告>脱原発活動のリーダー達とホロコースト「細かいところが違っていても時々一緒に動くのは何の問題もない」3/22おしどりマコケン(内容書き出し)

「暴く!東電の実態 語る…福島の今」おしどりマコ&ケン
 2014年3月22日(土)茨城県土浦市の土浦市民会館

動画はこちら↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/130613

http://www.ustream.tv/recorded/45148648



脱原発活動のリーダー達

脱原発とかいろんな環境問題の団体の取材もさせてもらったんですけど、
ヨーロッパでものすごい大きい銀行の銀行員が、脱原発活動をしているの団体のリーダーだったり、
すごく、お金を稼いでいい仕事についている人たちが、リーダーになっていたりして面白かったですね。

ケン:会社にばれたら…みたいな、そういう事は関係ないみたいね。

マコケン2014032226

マコ:
またね、ビックリするくらいのイベントをコーディネートしていただいて、
これ面白いんですけど、脱原発の活動をしているリーダー達を20人ぐらい集めた、

ケン:もっといたよ

マコ:
30人ぐらいいてた?の、座談会の取材をしたんです。
私のためにみんなを集めて、ドイツの脱原発の活動、市民活動がどうなっているか現状を取材しよう、
という指示が出まして、
どうも日本の脱原発の団体は、こう…、分断があったり、だんだん弱くなっていったりしている様だから、
「それをどうやって乗り越えたか聞け」みたいなね、そういう指示だったんですよね。

みんな一言ずつ「自分はこういう団体でこういう事をしていてこうです」みたいなことを、
でも沢山人数がいるので時間切れになっちゃったんですけど、
すごく面白かったのがこの中に、緑の党ってあるじゃないですか、
緑の党の方がいらっしゃるんですよね、あと、緑の党の党員の方。
私はここですごく面白いなと思ったのが、この人が政党「左」の人がって、
政党「左」ってすごくストレートな名前だなって。
で、政党「左」の人と緑の党の人、みんないろいろ社会党系指示の人とかいろんな、いろんな政党の方がいて、
自己紹介をしながら、この人の自己紹介の時にさっきのジョンレノンみたいな人が、
「それは違う、お前違うぞ!」みたいなね、
この人、ジョンレノンみたいな人が突然キレたりして、

マコケン2014032227

いろんな団体があるけど、やっぱり意見の相違はあるんだなと思って、


ケン:相違があってもちゃんと言い合うんだよね。

マコ:
言い合う。
喧嘩になるような感じだったんだけど「お前それ間違っている」って。
でも、なんていうか、意見が違っていて当たり前で、
でも脱原発をいつにするか、どういう考え方でいくかについて、
多分ここにいるメンバーはみんなバラバラだと思う。
でも一緒に、「この日に脱原発のデモをしよう」
「じゃあ、参加しよう」ということに、それは参加しない理由にならないから。
同じ、全く意見が同じ人なんていないのが当たり前なんだから、
「でも原発は無くしたほうがいいよね」という事で、
それは共通の結果、共通の願い、最終的に同じだったら、
「細かいところが違っていても時々一緒に動くというのは何の問題もないよ」とおっしゃる方が多かったんですよ。
うん、面白かった。
何かみんな「お前も頑張れ」みたいな感じで、
「原発反対」ってドイツ語で書いてあるんだろうなと思う様なジャンバーをくださるんですけれど、ありがたくて。
この人はグリンピースの人ですね、
何か本当にいろんな方がいらして、おもしろかった。

で、何人かの方がおっしゃってたんですけど、
「ドイツも昔からこうだった訳じゃない」と。
昔は我々も引っ張り合ったり割れていったり、すごく喧嘩をしたり弱体化していったこともある。
「だから日本も、もうちょい経ったら成熟するんじゃないか」とおっしゃる方もいました。
30年我々は、そういうふうな細かいところが違っていてもいいじゃないかみたいになるまでにかかったから、
日本も30年後にはなんかちょっと頑張ったらなるんじゃない?今は無理じゃない
みたいなことも言われましたけれど、

「30年は長いなぁ」と思ったんですけど。


ホロコースト(大量虐殺)

で、ドイツの方々のすごく面白いなと思ったことの一つに、
これはベルリンのホロコーストの森なんですね。

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ナチスの大虐殺を反省するためのモニュメントが沢山あって、私はその事にもすごく驚きました。
で、昔に作られた訳じゃなくて、これは2005年に作られたんですって。

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これはすごく大きい石なんですけれど、全てサイズが違っていて、
ベルリンのすごく環境のいいところに作られていて、少しずつ傾いて、微妙に傾いているんですよ。

マコケン2014032230

これは、大虐殺の時に亡くなった方々はただの数字じゃなくて、
一人一人全く違う人で、別々の人生があったけれど、
それをもう本当に、急に悲惨に奪ってしまったという事を表すモニュメントで、
案内して下さった方に、ドイツに住んでいるジャーナリストの方なんですけど、
面白いなと思ったのは、
ドイツがもう一度、第二次世界大戦のあともう一度力を持ってもいい、
という事を周りの国々に分かってもらうために、ナチスのホロコーストをものすごく反省している。
今も思っているという事をアピールし続けるという政策をとっているんですって。
だから政策でモニュメントをたくさん作っているというのが、
「あ、そういう事だったんですね」って聞いてきました。

で、先程の方々を大虐殺したモニュメントで、
これは同性愛者の方々、

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ケン:ちょっと離れた所にね。

マコ:
そう。
ゲイの方々、レズビアンの方々も虐殺したので、
その方々に対するモニュメントなんですね。
一番最初にゲイの人達が入って、芸だけじゃないレズビアンの人達も殺されたじゃないかという事で入って、


ケン:これ、のぞき窓があって、その中を覗くと映像が流れているんですよね。

マコ:
男性同士、女性同士がすごく仲好くキスしているのを白い目で見られているというのが延々続いている。
で、そこのちょっと歩いたところに、ジプシーとかロマの方々もすごく大虐殺されたので、
その方々に対するモニュメントですね。

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ケン:これは国会議事堂の裏。

マコ:
国会議事堂の裏という、こんなにいい場所でね。
ここの石畳に時々こうやって名前が書いてあるんですけど、
これが収容所の名前だそうです。

ケン:すごい数があったよね。

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マコ:
それでこれが国会議事堂のすぐ前にあるモニュメントなんですけど、
国会議事堂のわざとまん前に作ったそうなんですけどね。

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これはここの上に名前が書いてあるんですよ。
名前と生まれた年と亡くなった年
これがなにかというと、当時のナチスの政権に反対して殺害された政治家の方々のモニュメントだそうです。
「その政治はいかん」と言って粛清された方のモニュメントだということで、
本当にここが国会議事堂で、ここにあるんですけど、

マコケン2014032235

わざと議事堂の近くに作っているという事を聞きました。

なので、今も進行中のプロジェクト。
今やっておられるのは「つまずきの石」というので、
ある日突然ユダヤの人達が連れ出されて、着の身着のまま連れて行かれて、それで殺されてしまうという事だったので、
どこに住んでいらっしゃったのか?というのを調べて、
そのお家の近くの縁石とかに、石にそのお名前と生まれた年と亡くなった年を刻んでいるんですね。
で、もう、町のあちこちにそれがあると。
通りすがりの時に、あ、ここにもあった。
ここにもナチスに殺されたユダヤの方が住んでいたんだなという事が、普通に街中で分かるように、
そういうふうなものを増やしていっているというのも聞きました。
それを「つまずきの石」っていうふうに呼んでいるんですって。
だから、現在進行形で、こういうモニュメントをたくさん作り続けているという事に驚きましたね。

だからもうね、ナチスとかヒットラーとかって、ものすごくタブーで、
批判する意味でもテレビで言ったり、舞台で言ったりすると、
すごい罰金とか罰則がすごいんですって。

だからね、講演の時に学生からも質問があったんですけど、ぶら下がりの時にね。
罰則があるから手を上げて質問しなかったんだろうなと思うんだけど、
「日本の副総理が『ナチスのように憲法を変える』とか言ってますよね」とか聞かれて、
麻生さんの件ね。
それは本当に彼等にとって、ものすごい衝撃で、
「そしてその人が今も政治家を辞めていないというのは、もうあり得ない」というふうに言われました。


だから、なんで日本の人達は怒っていないんですか?という疑問を沢山持っている人がいて、
それで驚いた。
ねぇ、なんか、あの…すごい思いましたね。
ここまで来るのに30年かかったという事をよく言われるんですけどね。


ドイツの話もすごい駆け足でしましたけれど、
だからもう本当に私たちは、「知識と怒りがまだまだ足りんな」ということがわかった、
ドイツとベラルーシでしたね。

ケン:そうですね。












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